ここ数年のあれこれで自分もリモートワークの時間が長く、自宅でイヤホンをしている時間が長くなってます。そもそも仕事でも音を聞く必要があることも多く、イヤホンをつけては外して、という作業が結構発生していました。
もともとオーディオオタクでもあるので、インナーイヤーのイヤホンは山のように持っているのですが、ほとんどがカナル型で遮音性抜群なものです。このタイプは流石に長時間つけっぱなしだとだんだん辛くなってくるのと、あと周りの音が完全に聞こえないので家だと呼び鈴が聞こえないし、会社だと話しかけられてもわからない、という問題がありました。
そこで前から気になっていた「ながら」に特化したイヤホン(ヘッドセット)をお試ししてみたので自分の都合でのレビューを残しておきます。
今回試したのは、ShokzのOPEN COMMと、SONYのLink Budsです。
OPEN COMMは骨伝導タイプなので耳を塞ぐことがなく周りの音が完全に素通しで聞こえます。一方でLink Budsはインイヤータイプですが、耳に入る部分がドーナツ状に穴が空いており、外の音も入ってくるというタイプです。
自分はリモート会議で使うことが一番の目的でもあるので、Shokzのものについてはマイク性能が良いというOPEN COMMにしました。
OPEN COMMは耳にかけ、バンド部を首の後ろに回すタイプの使い方になります。
OPEN COMMのマイクは骨伝導ではなく通常のマイクですが、写真のように折りたたみ式のブームの先に複数のエレメントが設置されているようで、ノイズキャンセルしているようです。実際に耳にかけている状態でマイクを下の写真まで折りたたむと自分は耳にあたってしまい不快だったので普段は90度立てた状態で過ごしてました。
Link Budsは最近よくある完全ワイヤレスタイプですが、カナルタイプではなくドーナツ状の部分を耳にいれ、飛び出しているUの字のシリコンパーツで押し当てる形で固定します。
スマホアプリから細々した設定ができるようになっており、Link Budsをつけた状態でこめかみ付近をトントンと叩くことで操作できる機能などのカスタマイズができます。
それぞれの使い方については、色んなところで紹介されているのでこのくらいにするとして、両方使ってみた結論をまとめたいと思います。
1. つけごこち:一長一短
Link Budsは耳に浅くかかるだけなので、正直不安定です。座って過ごしているだけであれば全然問題ないのですが、歩いているとふいに落ちることがあります。OPEN COMMは耳掛けタイプなのでそういった心配はないのですが、自分は自宅でも会社でもヘッドレストのあるOAチェアを使っており、バンド部分がヘッドレストに干渉してしまうため、結局つけっぱなし運用はできなかったです。
Link Budsは使い続けていると結構暑くなるのでちょっと気になります。
OPEN COMMは使い続けていると、骨伝導するためのこめかみ部分が若干痛くなってきます。
2. 音質:Link Buds
どちらもオーディオを聞くためのものではないのでもともとあまり期待はしていませんでしたし、実際そうです。ですが、OPEN COMMはどうもビットレートの低い、ちょっと低めの男性声と相性が悪いようで、リモート会議のときに声が聞き取れない人というのが発生してしまいました。それが社内の人なので、その人が参加するミーティングでは結局別のイヤホンを出してきて対応することになってしまっていました。
また、OPEN COMMは骨伝導タイプなのですが、これが結構強く振動するため、意外と外まで音が通ってしまいます。
これはどちらにも言えることではありますが、電車内のように周りがうるさい環境では、マリの音が聞こえるこれらのイヤホンでは相性は最悪で、結果的に音量を上げる必要があり、そうなると音漏れしてしまいます。どちらかというと、OPEN COMMのほうが音漏れ度合いが強く感じました。
3. 電池もち:OPEN COMM
これは圧倒的にOPEN COMMです。Link Budsはケースにもバッテリが入っているのでケースに戻せば本体の充電ができるのですが、「ながら」使いでは使い続けることが必然と多くなりケースに戻すことも少ないのであまりその恩恵に預かれません。
以上が自分の感じたまとめになります。正直一長一短なのですが、自分はヘッドレストに干渉するのと、社内の人の声が聞き取れない問題がクリティカルで、結局ほとんどLinkBudsを使っています。ランニングのお供に使う、ということなら絶対にOPEN COMMになると思います。使い方と環境にだいぶ依存しそうなので何かの参考になれば。
0 件のコメント:
コメントを投稿