2023/08/18

KATO HOユニトラックの高架化を考える(1)

 お座敷運転をしていると、敷居をまたぐ部分なんかでレールに段差ができてしまうことがままあり場合によっては脱線してしまうこともあります。特にHOユニトラックはつなぎ目がかなり弱く、エンドウのレールと比較するとかなり凸凹しやすいです。けどエンドウのレールはいいお値段なのと入手性が…ということで結局ユニトラックを使い続けてます。




そんな悩みを解決する一つの方法として、色んな人が嵩上げ用の台なんかを作っているのを見かけます。大体の人が木材をレーザーカットなどで加工しているものがほとんどなのですが、自分の場合は気軽にレーザーカットが使えないということと、ユニトラックもつなぎ目だけなんとかしたら大丈夫なんでは?と思い、足だけ3Dプリントで作ってみることにしました。

ユニトラックを挟み込むような形にしてあり、また、つなぎ目の出っ張りに引っかかりずれないようにしてあります。更にKATOの架線柱を取り付けられるようにしてみたりと拡張して遊んでました。

それをTwitter(X)に上げてたら、高架橋もほしい!という話が聞こえてきたので追加で考えてみることに。




それでできたのがこちら。自宅の3Dプリンタは200x200x200mmまでしかプリントできなく、HOユニトラックの標準直線246mm分は一発でプリントできないため、369mmの半分、184.5mmでプリントすることにしてみました。といいつつ写真のものは設計を間違っててもうちょっと短くなってます。

まだ接続部の寸法の詰めが甘くて隙間ができてたわんでしまってますが、ちゃんと詰めたら悪くない仕上がりな気がしてます。現状でもTOMIXの重たい電機二両並べても実走行上は問題ない程度のたわみで収まっているかと思います。また長さ的にも369mmごとに5mm登る勾配ならだいたい30‰になるのでキリもよく、橋脚の間隔としても369mmでも184.5mmでもちょうどいい気がしています。

接続面はLEGOのペグと呼ばれるコネクタを使うことにしてみました。FDM 3Dプリントの性質上、できるだけ出っ張った部分はなくしたかったのと、細いボスは精度良く作れないのでこれを使うことに。LEGO部品はバラ売りしているお店も結構あり、このペグは一個7円程度なので大量に使ってもまぁお財布には十分優しいもんだと思います。

問題はプリントに莫大な時間がかかること…現状の設計ではこれを2つプリントするのにだいたい10時間かかってしまってます。あと、一つのユニットが150gくらいとそれなりに重たいので、立体交差できるほどの勾配を作れる長さを確保しようと思うとちょっとしんどいですね。

プリント品だけで強度を出そうと思うとやはり厳しいので、アルミアングルとか角棒とかの梁を通せる構造にしておく構造のほうが現実的かもしれないなぁと思い次のバージョンではそれもトライしてみようかと思ってます。

しかし、カーブではその技が使えないので悩ましいな。

2023/08/05

TOMIXの16番コキ100系にマグネマティックカプラーを取り付ける

16番を始めてからというものの、ちゃくちゃくとコキを増やしております。Nでもできなくはないんですが、おっきい方が入れ替え遊びが楽しくできるというのもあり、順次ケーディーのマグネマティックカプラーを取り付けています。

と、言いたいところなのですが、TOMIXのカプラーをそのまま単純に入れ替えるだけでは「高さが合わない」「復元バネが効かない」という問題があって楽しく入れ替え遊びをすることができません。



もともとついてるカプラーポケットに、ケーディーの158番カプラーを取り付けた様子がこちら。158番はナックルが小型のSCALEタイプ、長さが中間のMedium、復元バネがカプラと一体化したタイプです。復元バネはカプラの両脇にヒゲのように出ている細い部分になります。158番に付属しているカプラーポケットでは、この復元バネの両端がつっぱることでセンタリングするようになっていますが、TOMIXのカプラーポケットでは復元バネが当たる部分がとても短く、下2つの写真の範囲ではバネが効かず、センタリングされません。

センタリングされないと、当然ながらカプラー位置がズレてしまうので連結するときに失敗してしまいますし、アンカプラー線路での解放もどちらか片方によってしまいやすく、うまく開放できないことが増えてしまいます。

そこでケーディーのカプラーポケットと同等の形状をもつカプラーポケットを設計し3Dプリントして見ました。



一番上が元々のTOMIXのもので、どうも製品の世代によって一部の形状が異なるようです。

真ん中が今回作ったカプラーポケットで、車種によって微妙に取付部の形状と高さが異なるため組み合わせを変えて最適な高さを作ります。

一番下がケーディーのカプラーポケットとの比較です。写真下側の側面に復元バネが当たる構造なので、ポケットの内側の幅と軸中心からの距離を揃えてバネ圧が同一になるようにしています。



左からコキ107、コキ106、コキ104、旧製品コキ106の順です。旧製品だけカプラーポケットのベース部に凸がなく、その他は全部形状は一緒でした。

ですが、それぞれ微妙にボスの長さが異なり、また車体側も微妙に凸部があったり、エンドビームの高さも異なります。

コキ107、新106はベースも含めて自作たものを、コキ104、旧106はベースはTOMIX純正を再利用しつつポケット本体を自作のものに入れ替えています。

どのコキも標準のカプラーは胴から上にナックルがオフセットしていることと、マグネマティックカプラーよりも厚さがあるため、純正のままマグネマティックカプラーに入れ替えると高さが低くなってしまうのですが、このホルダは高さを抑えてマグネマティックカプラーがギリギリ入る仕様にしてあるため高さが下がってしまうことを抑えられます。




以上で見てのとおりハイトゲージと比較しても(一応)問題なくなり、レールとツライチの踏切でも写真の通りクリアランスを確保できてます。

もちろん同様に換装した他の車両と連結しても問題ありません。

なんですが… 実はまだカプラーの高さが十分には上がり切っておらず、多少低いです。

また、できる限りクリアランスを詰めたものの、アンカプラー線路でトリップピンが引っ張られると首が下がってしまい、磁石とトリップピンが当たってしまいます。ただ、磁石に引かれた結果なので、アンカプラー線路への侵入そのものに支障はないためコレで良しとすることにしました。

センサレス速度制御モータドライバMD-DC01

 DCブラシ付きモータをセンサレスで速度制御が可能なモータドライブ基板MD-DC01を作りました。 C102にて頒布した同人誌の内容を簡単に実験したり、実用するための基板です。秋月C基板サイズに機能をギュッと押し込みました。コネクタ以外の部品実装済みでC103にて5000円で頒布...