と、言いたいところなのですが、TOMIXのカプラーをそのまま単純に入れ替えるだけでは「高さが合わない」「復元バネが効かない」という問題があって楽しく入れ替え遊びをすることができません。
もともとついてるカプラーポケットに、ケーディーの158番カプラーを取り付けた様子がこちら。158番はナックルが小型のSCALEタイプ、長さが中間のMedium、復元バネがカプラと一体化したタイプです。復元バネはカプラの両脇にヒゲのように出ている細い部分になります。158番に付属しているカプラーポケットでは、この復元バネの両端がつっぱることでセンタリングするようになっていますが、TOMIXのカプラーポケットでは復元バネが当たる部分がとても短く、下2つの写真の範囲ではバネが効かず、センタリングされません。
センタリングされないと、当然ながらカプラー位置がズレてしまうので連結するときに失敗してしまいますし、アンカプラー線路での解放もどちらか片方によってしまいやすく、うまく開放できないことが増えてしまいます。
そこでケーディーのカプラーポケットと同等の形状をもつカプラーポケットを設計し3Dプリントして見ました。
一番上が元々のTOMIXのもので、どうも製品の世代によって一部の形状が異なるようです。
真ん中が今回作ったカプラーポケットで、車種によって微妙に取付部の形状と高さが異なるため組み合わせを変えて最適な高さを作ります。
一番下がケーディーのカプラーポケットとの比較です。写真下側の側面に復元バネが当たる構造なので、ポケットの内側の幅と軸中心からの距離を揃えてバネ圧が同一になるようにしています。
左からコキ107、コキ106、コキ104、旧製品コキ106の順です。旧製品だけカプラーポケットのベース部に凸がなく、その他は全部形状は一緒でした。
ですが、それぞれ微妙にボスの長さが異なり、また車体側も微妙に凸部があったり、エンドビームの高さも異なります。
コキ107、新106はベースも含めて自作たものを、コキ104、旧106はベースはTOMIX純正を再利用しつつポケット本体を自作のものに入れ替えています。
どのコキも標準のカプラーは胴から上にナックルがオフセットしていることと、マグネマティックカプラーよりも厚さがあるため、純正のままマグネマティックカプラーに入れ替えると高さが低くなってしまうのですが、このホルダは高さを抑えてマグネマティックカプラーがギリギリ入る仕様にしてあるため高さが下がってしまうことを抑えられます。
以上で見てのとおりハイトゲージと比較しても(一応)問題なくなり、レールとツライチの踏切でも写真の通りクリアランスを確保できてます。
もちろん同様に換装した他の車両と連結しても問題ありません。
また、できる限りクリアランスを詰めたものの、アンカプラー線路でトリップピンが引っ張られると首が下がってしまい、磁石とトリップピンが当たってしまいます。ただ、磁石に引かれた結果なので、アンカプラー線路への侵入そのものに支障はないためコレで良しとすることにしました。
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